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前田建具製作所とは

前田建具製作所ではこれまで、住宅、マンション、店舗、病院、公共施設の建具工事、造作家具工事を多数手がけてまいりました。
中でも住宅に関しましては、大手ハウスメーカー、設計事務所、地場工務店、輸入住宅メーカー、一人親方の大工さん、直接お声をかけて戴いた個人のお客様、など多数の物件に、製作からの取付までを行う業者として数多くたずさわってきました。

これまで40年程商売をさせていただいておりますが、営業専任の者を置くことなく、以前の御施主様、同じ現場に入った他業種(左官、塗装屋等)の業者の方からの紹介や仕事を見て戴いた設計事務所、個人の方、から直接声をかけていただいたりと今までの実績で商売をさせて頂いております。

今回改めてHPを立ち上げようと思いましたのは、
お客様にキチンと理解していただきたかったからです。
キチンとした品物をお届けするのは職人として”当たり前”だと考えます。

最近の経済状況ゆえ建設業はどこも厳しい状況に置かれ、公共工事はもとより個人の住宅でさえも、数社からの見積りののち金額の安いところに走られる傾向があられます。

前田建具製作所とは

確かに同じ品物(家電等)は安いにこしたことはありませんが、
職人が製作する建具、家具には安いものにはそれなりの理由があります。

建具には”格”があります。
無垢材で職人の手によって作られたもの、印刷の合板で大量生産で作られたものなどです。

たとえば同じドア一枚に関しましても、材料にも程度の良し悪しはあり、同じ建具職人の腕の違いはありますが職人の人件費はそう違わないと思います。では何が違うか?
それは使用する金物等、素人の方には判断がしにくいところに現れます、まず先程のドアに関しましても室内では、丁番、レバーハンドル、戸当たりなどが一般です。

引き戸に関しては、戸車、レール、引手金物などです。
それらの金物も安いからだめではなく、重量のある建具にはそれなりの耐荷重を支える金物が必要になってきます。

それを安くあげる為耐荷重以下の金物や”格”が伴っていないレバーハンドルや取手、引手などです。
耐荷重のともなっていない建具はしばらくすると動きが悪くなったり、閉まらなくなったりと異常が出てきます。それはお客様にストレスを与える事になります。
それは一概に金物だけの問題ではなく、四季の変化や室内の温度差であったり、材料の素性(木の特性)であることもありますが、それらが原因であればそのうちに治るものもあります。
只、金物の原因の場合治ることはありません。
よく、別の建具業者が行った工事がうまくいかず「どうにかならないだろうか」
といった相談も数多く受けてきました。
しかしその多くはすでに金物に合わせてすでに加工がなされているため、キチンとした金物に取り換えても傷が残ったり。
まだ傷で済めばいいのですが、それまで無理にだましだまし使用された為建具が変形したり、強度が足りなくなってしまい、結局ドアごと交換またそれにともないレールや、枠の交換など別の業者(クロス、左官、塗装)などまで巻き込んだ大工事になる事さえあります。
又、最近の既製品の建具など思うことですが、金物が枠などと一体になっており大工さんが現場で建具を取り付ける事が多くなっています。
しかもドライバーで簡単に調整できると言ううたい文句までついて・・・
それらの金物はメーカー独自で開発などを行い、短周期で新製品と取り替わります。
それは電化製品と同じで型が変わった場合、しばらく修理は交換で効きますが、在庫がなくなれば修理不可能になります、その結果先程の大工事になることは目に見えてます。

明治時代の建物の修復工事などにも携わってきましたが、それらの建具で使われている金物などは、今の物とほとんど変りなく取替えがきくものが
多くあります。
それは構造がシンプルだからです。
素人では扱いにくいが職人であれば簡単に調整ができたり、交換が出るものなのです。

建具は常に動くものです、動かなければそれはただの壁です。

造作の家具も製作しておりますが、それは建具で培った”木に対する技術”を存分に、
また新しい素材に対する研究心を駆使して作り上げていきます。

前田建具製作所とは
前田建具製作所とは

せっかくの家を建てられたり、リフォームされるのであれば、
キチンとした建具、家具をお造りになりませんか、
長い目で見ればきっと満足していただけると思います。